
公務員って新型コロナ不況の影響を全く受けなくていいよなあ。しかも、給付金までもらえるなんてズルくない?
公務員って良いところばかりではないですよ!

公務員をめざすのはハイリスク・ローリターン
イケハヤさん(ビジネス系ブロガー/YouTuberで有名な人)もこのようにつぶやいています。
国家公務員の人材流出が増えているようですね…
私もイケハヤさんの言っていることは正しいと思います。公務員はキャリアとして賢い選択ではありません。
理由は
・副業禁止
です。
特に国家公務員は、民間企業では許されない長時間労働をあたりまえのようにしています。間違いなく割に合わない仕事です。
難関の公務員試験に合格しても給料は低い。
まさにハイリスクローリターンです。
さらに、公務員には「職務専念義務」というものがあり副業は禁止です。民間企業では副業OKの流れになっていますが、今後も公務員の副業禁止は変わらないと思います。
給料にこだわるなら公務員は選択肢にいれてはいけません。
公務員を目指すというリスク


いつもは「公務員になってHAPPY!」とかいっている私ですが、ちょっと公務員のリスクについて語ってみたいと思います。
当たり前ですが、ほとんどの公務員は公務員試験をパスしています(近年では面接のみの採用枠が増えてきていますが)。
実は、「公務員試験を受ける」ということには大きな危険が存在しているのです。
公務員試験はわりとハイリスクです
公務員試験はつぎの3つのリスクを抱えています。
②新卒カードを捨てて公務員試験1本に賭けざるを得ない
③民間就活のように数十件ものエントリーができない

実を言うと試験を受けるにはそれ相応の覚悟が必要なんです
①一年間試験勉強しても受かる保証はない

一般的に、試験勉強に必要な時間は1,500時間程度と言われています。
1日4時間程度の勉強を毎日かかさず1年間続けるイメージです。
1日4時間って意外と楽勝じゃんと思われがちでですが、1年間継続するって本当に大変なんです。しかもその努力は絶対に報われるという保証はありません。
国家総合・地方上級といったハードルが高めの試験を受ける人は、試験があるちょうど一年前(大学3回生の4月)から本格的に勉強を開始します。
大学4年間のうち、25%以上を試験勉強に費やせますか?
授業も落ち着いてきた一番遊べる時期を試験勉強に費やして公務員を目指すわけです。
しかも、試験は一発勝負で1年間勉強しても受かる保証はない。
落ちたら1,500時間が一瞬にしてパー。
普通の大学生なら、民間企業に絞って3回生の秋頃から就活に向けて動き出すといったわけですが、公務員を目指している大学生は3回生の夏休みにめちゃくちゃ勉強しているわけなんです。
ここまで聞くと、じゃあ民間でいいやってなりますよね。普通の人であれば公務員よりも給料のいい大企業を目指すはずです。
大学生の時に一瞬でも公務員を考えて諦めた人は、試験勉強の大変さが故に民間企業への就活を選んだはずです。
就活に成功して給料にも満足している社会人は、公務員を羨望の対象には絶対見ません
今の仕事に満足している人は公務員を羨ましいとは思いません。
いるとすれば公務員の現状を勘違いしている人です。
そして、就活に失敗した人ほど公務員を妬むのです。

こんなに努力しても、公務員の給料は大きな企業に比べたら安い方なんです。
②新卒カードを捨てて、公務員試験1本に賭けざるを得ない

試験勉強と民間企業への就職活動を両立させることはなかなか一筋縄ではいきません。
よくあるテーマとして、この2つの両立は可能かどうかの議論があるのですが、両立はかなり難しいです。
事実、大概の人は公務員一本で望みます。
それほど試験勉強には多くの時間が必要なのです。
なんのために公務員になるのかという自己分析ができていないと、このようなギャンブルはできないでしょう。
ちなみに公務員試験に落ちた人には、「公務員浪人」という悲惨な人生が待っています。
いわば「『新卒カードを使った就活』を捨てる代わりに、公務員を目指す」という人生の賭けをしているのです。
③民間就活のように数十件ものエントリーができない
公務員試験は大学受験と似ています。試験の日程上、どの自治体でも併願が可能というわけではないのです。
4つほど併願するのがよくあるパターンで、民間企業への就職活動のように、とりあえず手当たり次第エントリーするといったことすら不可能になっています。
ここまで聞いても公務員をめざしますか?

ここまで散々リスクについて語ってきましたが、公務員のメリットはもちろんたくさんあります。
しかし、メリット以上にデメリットの方が大きことは間違いありません。
そして、公務員になっている人がどれだけリスクを負って今の仕事に就いているのか理解していただけたでしょうか。
お金や安定だけではなく、公務員もやりがいをもって仕事に励んでいる社会人であることをわかっていただければと思います。